シングルファザー無双!?自治体主催の婚活イベントでカップル成立した話 byもとお
先日、7歳の息子から遠足の弁当にキャラ弁をリクエストされ、延べ4時間をかけて「マイクラ弁当」を作ったもとおと申します。
幼い2人の子供を抱える地方在住40代のシングルファザーです。
地方自治体主催の婚活イベントに初参加してきました。
自治体主催のイベントは、その内容が様々なようですが、何かの参考になれば嬉しく思います。
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婚活イベント参加を決める
ある日の職場で、「ナイナイのお見合い大作戦」の話をしていたところ、周辺町村共同開催の婚活イベントへの参加を勧められました。
テレビの影響で少々テンションの上がり気味だったもとおは、すぐさま参加申し込みをしました。
その婚活イベントはどういうものかというと
- 近隣の5町村による共同開催
- 募集は男女それぞれ100名 最大合計200名!
- 会場は結婚式場の大ホール
圧巻はその募集人数です!
一応、Webサイトがありましたが、上記の他は日時の記載のみで殆ど情報無し!どういうルール、システムなのか全然わかりません。
シングルファザーは服を選ぶ時間がない
婚活イベントに参加することになったものの、気が付けばパーティ向けの服なんて持っていませんでした!というか、私服すら何年も買ってないもとお。
とにかく着るものを用意しなければならないのですが、問題点が3つ。
- 子供たちと一緒なので、ゆっくりと買い物は出来ない
- ファッションセンスが無い、TPOって何?
- ネット注文は不安
でもまあ「店に行けば何とかなる!」と子供達を連れ、車で1時間ほど離れた地方都市の繁華街に向かいました。
子供連れの買い物はスピード勝負です!
手ごろなお値段のお店を秒速で見つけ、すぐに店員さんに声をかけました。
もとお「カジュアルなパーティに行くので全身コーディネートしてください」
さすがに「婚活イベント」とは言えません。
もとおに時間がない事を察して、店員さんも素早く動いてくれました。
こうして子供たちの我慢が限界に達する前に、ジャケットを着たスマートカジュアル(というらしい)コーディネートが完成!オモチャを買う約束をして、靴屋の店員さんお勧めのショートブーツも購入しました。
「お店の人に任せてしまう作戦」で、時間のないシングルファザーでも恰好がつきました。
200人が集う会場に戦意喪失
こんなシステムでカップル成立なんて無理です!
子度たちは前日に実家の両親に預けて、いよいよ婚活イベント当日を迎えます。
開場に到着すると、すでにロビーは参加する男女で一杯でした。
数字で見るとの実際の人間を確認するのとは大違いで、いきなり怯むもとお。
なるべく周りを見ないようにして受付へ。渡されたのは首から下げるナンバーカードと記入用紙でした。
つまり完全一致のみがカップル成立という厳しいルール。
つまり自分で喋れ、自分で聞け!という厳しいルール。
会話のキッカケになるミニイベントはないという厳しいルール。
厳しいシステムを突き付けられて、始まる前にはやくも戦意喪失しました。
イベント皆勤賞の古強者との出会い
開場の時間となりました。大広間に、続々と参加者が突入して行きます。あらためてすごい人数です。
開場中央のテーブルには料理が並べられ、所々に丸テーブルが置かれています。
また、壁際にのみ椅子が並べられています。立食パーティのスタイルです。
もとおは激しく緊張していました。
私に話しかけてきたのは、30代前半くらいのがっしりとした体格の男性で、石破茂氏を優しくしたような顔をしています。
彼は、懸命に服を用意したことが恥ずかしくなるくらいに普段着でした。
今回のイベントは通算4回目、つまりこの石破(優)は初回から全て参加しているわけです。頼もしい人に出会えました!
(ちょっと嬉しそう)
過去3回の敗戦にもめげずに、4回目に挑戦する前向きな彼がなんだか眩しく見えました!
以後、古強者さんと呼ばせて頂くことにします。
古強者の背中とシングルマザーのアンジー
古強者さんの経験談を聞いている間に、ついに婚活イベント開始の時間です
いよいよ始まる!と思いきや、自治体主催なので、まずは町長さんの挨拶です。
これが長いです。
やっと終わったと思ったら、次は村長さんの挨拶、これも長い・・・。
「時間無くなるから早く終わりにしてください!」と念を送りましたが、村長さんには届かないようです。
ふと横を見ると、ロングヘアーの背の高い女性が退屈そうにしていました。女性も私の視線に気が付いたのか、目が合いました。
慌てて軽く会釈をしてすぐに視線を逸らしました。長い間忘れていたこの感覚・・・なんだったっけ?
少し日本人離れした端正な顔立ちの綺麗な女性でした。アンジェリーナ・ジョリー、略してアンジーと呼ぶことにします。
町長、村長、村長の長い長い長い挨拶も終わり、いよいよフリータイムのスタート!
「男性から積極的に行きましょう」などと無責任なことを言う司会者に、「そう簡単に行けるわけないだろ」と言いたくなります。
つまるところ、始まったものの、どうして良いかわからないもとお・・・。
そう言い残して、ズンズン歩いて行く古強者さん。やはり場慣れしている!
そして、古強者さんの歩く先にいるのは、ワンピースがばっちに似合った綺麗な女性です。
もとおは、内心思いました。
しかし、古強者さんはその女性に声をかけ、話し始めました。
無謀とも思えた古強者さんの雄姿に、もとおは自分が何をすべきなのか悟りました。そうです、この場では自分と女性を格で分ける必要はなく、気になった女性に近づいて行かなければ何も始まらないのです。
もとおは、先ほど目が合ったアンジーに向かいます。
アンジーは既に別の男性と話していましたが、そこに加わらせてもらいます。この時、かなり緊張していたはずです。
一見クールなアンジーでしたが、話してみると気さくで表情豊かな女性です。
アンジーはシングルマザーのため忙しく、出会いのチャンスがないため参加したとのことでした。もとおもシングルであることを伝えて、子供の話で盛り上がります。
先にいた男性はいつの間にかどこかへ行ってしまいました。
いきなり美女アンジーとの2ショットが実現です。
状況分析と行動方針を決める
一時撤退!あらためて会場を見渡してみる
じぶんでも驚くほど好調なスタートを切ったもとおですが、やはり簡単には行きません。
既に誰も割って入れないオーラを出しているはずのもとおとアンジーの間に、スーツのイケメン男性が入ってきたのです。
「また後で話しましょう」と、あっさりとその場を譲ってしまいました。
この後も、話しているところに入るのは出来たのに、別の男性が加わってくると気圧されてその場から離れてしまいます。
アンジーからは離れたものの、少し冷静さを取り戻したもとお。あらためて会場を見渡してみます。
- 女性はみなドレスアップ
- 若い男性は普段着っぽい人が多い(古強者さんも含む)
- 30代後半以降(推定)の男性は、オシャレでイケメン風に見える人が多い
40代に突入したもとおは、負ける勝負を挑まない主義です。つまり、イケメン風の男性と話している女性は基本的にパスして、それ以外の女性を攻めることにします。
え?あなたもシングルマザーですか?
次に話しかけたのは、推定30歳くらいの小柄で少しぽっちゃりした女性です。私の話をまっすぐ目を見てながら真剣に聞いてくれるのがありがたかったです。
聞けば彼女もシングルマザーとのことです。
すぐに別の男性が加わってきたので、すぐに退散します。でも良いんです、話しかけておいてなんですが、あまり好みのタイプではなかったのですから(負け惜しみ)。
何より話した相手が連続でシングルマザーだったことが驚きでした。
「シングルファザーです」は魔法の言葉
連続でシングルマザーと遭遇したことで、シングルファザーであることを名乗るのに何の抵抗も無くなったもとおは、女性に話しかける最初の言葉が、「こんにちは。シングルファザーです」になります。
言いづらいですが、交際するうえでも大切なことなので、最初に伝えてしまうと楽になります。
また、相手の女性が「シングルNG」かどうかもすぐに分かって一石二鳥、魔法の言葉です(明らかにシングルNGと思われる反応をした人は、8人中2人ほどでした)。
2人組の女性とはうまく行かない
婚活イベントに友達と一緒に参加するという人は男女ともに来ていて要注意でした。
まず、女性2人と自分1人だととにかく気を遣う(もとおの性格の問題?)。
そこに友達同士で参加の男性2人組が来ると、一瞬にして場を持っていかれてしまいます。
一度経験して、「2人組の女性には近づくべからず」というルールが確率されました。
残された僅かな時間と結果発表
壁際には敗者の群れ、その中に・・・
この婚活イベントでは、用紙に1人分しか番号を書けません。ということは、終了時間には狙った相手と一緒にいることが理想的です。
そもそも、途中で話した相手の番号を覚えてないので書けません。
さて、残り時間も20分を切りました。正直言ってかなり疲れてますが、残りの時間の使い方を考えます。
- 今までに話した8人の中から一人を選んで最後まで一緒にいる
- まだ話せていないものの、気になる女性にアタックする
既に話した8人の中で選ぶとしたら、もちろんアンジー!
しかし、そのアンジーは、男2人、女2人の輪になって談笑しています。やはり2人組には大きな壁を感じてしまうので躊躇します。
また、まだ話せていないものの、開始直後に古強者さんが果敢にアタックしたワンピースの女性も気になります。
でも、ワンピ女性は長時間同じ男性と話しているので近づきがたい雰囲気を醸し出しています。
果たしてアンジーかワンピか?それが問題です。
ふと壁際を見ると、敗残兵のようになった男性陣が椅子に座っています。
いわゆるカップル成立を諦めた人たち・・・その中にあの古強者さんの姿があるではないですか!
1人じゃ越えられない壁も2人なら超えられる!
古強者さんを連れて、向かうはアンジーです!
古強者さんという味方を得た私に怖いものはない!
先にいた2人の男性は、すぐに離れていきます。
そしてさすがは古強者さん、女性の隣にズンズン寄って行きました。
ずっと前から知り合いだったような錯覚を覚えます。良い雰囲気です!
きっと誰もここに割って入ることは出来ないはず・・・でしたが、スーツのイケメン風男性(シングルファザーらしい)がやってくる。またお前か・・・
この男、直球で来ました。ある意味、潔い良くてかっこいい。
フルスイングで打ち返すアンジー。
スーツイケメン風男性は、すぐさま去っていきました。何でしょう、この展開は?でも間違いなくいい風が吹いてます!
ついに結果発表
そうこうしている間に、用紙回収のスタッフが回ってきました。
あっという間に終了時間です。
私は、アンジーの番号札をのぞき込み、その場でアンジーの番号を記入しました。
もとおは反対側に体を向けます。
アンジーが、用紙を渡したことを確認して聞いてみます。
と笑うアンジーは、元ヤンです。
「今回は9組のカップルが成立した」と司会者から発表がありました。
つまりは1/10以下、やっぱり少ないです。
次々と発表されるカップルの名前に不安が募りますが、8組目でもとおとアンジーが呼ばれました!
カップルになった男女は、ひな壇に上がるよう言われます。
駄々をこねるアンジーでしたが、手を繋ぐと素直に壇上について来てくれました。
ちなみに最後の1組は、先ほどのスーツイケメン風男(シングルファザー)でした。なんというか、さすがです!
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まとめ
開始直前、参加したことを後悔していましたが、始まってみると短い時間の中に様々なドラマがあり楽しい時間を過ごすことが出来ました。
- 服装はとても大切です。きっちりと用意しましょう
- 同性の参加者とも話をしておくと良いことあるかも
- 女性にとってシングルファザーであることは致命的なマイナス要素では無い
- 自治体主催の婚活イベントは、専門会社主催のパーティのような演出がない可能性がある
- イベントのルールやシステムに合わせて臨機応変に立ち回りを考えよう
もし婚活を考えているシングルファザーの方がいたら、婚活パーティや婚活イベントに参加してみてはいかがでしょうか?
カップル成立の可否とは別にして、忙しい毎日の生活からほんの少し抜け出せる貴重な体験になるかもしれません。
追伸:古強者さんのカップル成立は、次回に持ち越しとなりました。